インプラントの手術が怖い・受けられない方へ。「切らずに噛める」精密入れ歯という選択肢

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入れ歯
2026/09/26

インプラントの手術が怖い・受けられない方へ。「切らずに噛める」精密入れ歯という選択肢

「歯を失ったらインプラントがいちばん」と聞いて相談に行ったものの、手術の説明を受けて不安になった。持病があるので難しいと言われた。そんな経験をお持ちの方は少なくありません。

インプラントは優れた治療法ですが、誰にとっても最善というわけではありません。この記事では、インプラントに踏み切れない理由を整理したうえで、手術をせずにしっかり噛むことを目指せる「精密入れ歯」という選択肢をご紹介します。

インプラントに踏み切れない5つの理由

インプラントは、あごの骨に人工歯根を埋め込む外科手術が前提の治療です。そのため、次のような理由で見送る方が多くいらっしゃいます。

1. 外科手術そのものへの抵抗
歯ぐきを切開し、骨に穴をあけて人工歯根を埋め込みます。局所麻酔で行いますが、術後の腫れや痛み、出血が出ることがあります。「切る」「骨を削る」と聞くだけで怖いと感じるのは自然なことです。

2. 持病や服用中のお薬

⚬ 糖尿病:血糖値のコントロールが不十分だと、傷の治りが遅れたり感染しやすくなったりします。人工歯根と骨がうまく結合しないリスクも高まります。

⚬ 骨粗鬆症:骨吸収抑制薬を使っている場合、あごの骨の外科処置で合併症のリスクが指摘されています。

⚬ その他:心臓病、血液をサラサラにするお薬、喫煙習慣なども、手術の可否や安全性に関わります。

3. 骨の量が足りない
歯を失ってから時間がたつと、あごの骨はやせていきます。骨が足りない場合は、骨を増やす「骨造成」という追加の手術が必要になり、期間も費用も増えます。

4. 年齢や通院の負担
治療期間は数か月から1年近くかかることもあります。ご高齢の方や通院が難しい方にとっては大きな負担です。また、将来介護が必要になったときのお手入れを心配される方もいます。

5. 費用
インプラントは保険適用外で、1本あたりの費用も高額になりがちです。失った歯が多いほど負担は大きくなります。

「入れ歯は合わない」は、作り方の問題かもしれません

「入れ歯は痛い」「すぐ外れる」「硬いものが噛めない」。そんなイメージをお持ちの方は多いと思います。けれども、その原因の多くは入れ歯そのものではなく、作り方にあります。

一般的な入れ歯は、口を開けた状態で型を採る「開口印象」で作られることが多くあります。しかし、実際に入れ歯を使うのは口を閉じて噛んでいるときです。口を開けたときと噛んだときでは、歯ぐきや頬、舌の形・位置が変わります。この差が、噛むと痛い、話すと外れるといった不具合につながります。

さらに、噛み合わせの高さや、あごの動きに合った歯の並びまで細かく再現できていないと、入れ歯は安定しません。つまり「入れ歯=合わない」ではなく、「精度が足りない入れ歯=合わない」のです。

手術なしでしっかり噛む「BPSデンチャー」とは

BPSデンチャー(Biofunctional Prosthetic System)は、精密入れ歯の製作システムです。決められた手順と専用の器材を使い、認定を受けた歯科医師・歯科技工士が製作します。手術は一切必要ありません。

⚬ 特徴1:口を閉じた状態で型を採る「閉口印象」
軽く噛んだ状態で型を採るため、実際に噛んでいるときの歯ぐきの形や、頬・舌の筋肉の動きが入れ歯の形に反映されます。噛んだときに沈み込みにくく、吸い付くようなフィット感を目指せます。

⚬ 特徴2:あごの動きと噛み合わせを精密に記録
専用の器具で、あごを前後左右に動かしたときの軌跡や、正しい噛み合わせの位置・高さを記録します。そのデータを「咬合器」という装置に再現し、あなたのあごの動きに合った歯の並びを設計します。

⚬ 特徴3:噛む機能と見た目を考えた人工歯
噛む力を効率よく伝えるよう設計された人工歯を使い、顔立ちや口元のバランスに合わせて並べます。自然な見た目と、しっかり噛める機能の両立を目指します。

作製の流れ(目安)

1. カウンセリング・検査:お口の状態と、今お困りのことを伺います。

2. 型採り:閉口印象で精密な型を採ります。

3. 噛み合わせの記録:あごの動きと噛み合わせの位置を測定します。

4. 試適:ろうで仮に並べた歯を実際に入れ、見た目や噛み心地を確認します。

5. 完成・装着:調整を行い、使い方とお手入れをご説明します。

6. 調整・メンテナンス:慣れるまで細かく調整し、その後も定期的にチェックします。
※通院回数や期間はお口の状態によって異なります。

インプラントと精密入れ歯の比較

どちらが優れているかではなく、ご自身の体と暮らしに合うのはどちらか、という視点で比べてみてください。

項目 インプラント 精密入れ歯(BPSデンチャーなど)
外科手術 必要(骨造成が加わることも) 不要
持病・服薬の影響 受けやすい 受けにくい
骨の量 一定の量が必要 骨が少なくても製作可能
噛む力 天然歯に近い 一般的な入れ歯より高い安定性を目指せる
治療期間 数か月〜1年程度 数か月程度
お手入れ 歯みがき+定期メンテナンス 取り外して洗浄+定期メンテナンス
将来の修理・作り直し 状況により難しい場合も 修理・調整がしやすい
保険 適用外 適用外(自由診療)

噛む力や違和感の少なさではインプラントに分がある一方、体への負担の少なさや将来の対応のしやすさでは入れ歯に利点があります。

精密入れ歯が向いている方

次のような方は、一度精密入れ歯を検討してみる価値があります。

⚬ 手術がどうしても怖い、体にメスを入れたくない

⚬ 糖尿病や骨粗鬆症などの持病があり、インプラントを勧められなかった

⚬ 骨が足りず、骨造成が必要と言われた

⚬ ご高齢で、長い治療期間や手術の負担を避けたい

⚬ 今の入れ歯が痛い、外れる、噛めないと悩んでいる

⚬ 将来の介護まで見据えて、取り外してお手入れできる方法を選びたい

よくあるご質問

Q. 保険の入れ歯と何が違うのですか?
A. 保険の入れ歯は使える材料や工程が決められています。精密入れ歯は、型採りや噛み合わせの記録に時間と工程をかけ、材料も自由に選べます。そのぶん、フィット感や噛み心地の向上が期待できます。

Q. 費用はどのくらいですか?
A. 自由診療のため、保険の入れ歯より高くなりますが、一般的にはインプラントを複数本入れるより費用を抑えられるケースが多くあります。

Q. すぐに慣れますか?
A. どんな入れ歯でも、慣れるまでには個人差があります。完成後も調整を重ねながら、快適に使えるようサポートします。

Q. 今使っている入れ歯を直すことはできますか?
A. 状態によっては調整や裏打ち(リライン)で改善することもあります。まずは今の入れ歯をお持ちになってご相談ください。

Q. 精密入れ歯のリスクや注意点はありますか?
A. 入れ歯は取り外し式のため、インプラントに比べて違和感が出やすく、噛む力にも限界があります。また、歯ぐきやあごの骨は年月とともに変化するため、定期的な調整が必要です。

まとめ

インプラントを受けられない、受けたくないという理由があっても、しっかり噛む生活をあきらめる必要はありません。閉口印象で作るBPSデンチャーのような精密入れ歯は、手術をせずに「噛める」「外れにくい」を目指せる、現代の選択肢のひとつです。大切なのは、治療法ごとのメリットとデメリットを知ったうえで、ご自身に合う方法を選ぶことです。

兵庫県姫路市の「やはた歯科」では、入れ歯専門の歯科技工所と連携し、BPSデンチャーをはじめとする精密入れ歯の製作に力を入れています。お口の状態や持病、ご希望を丁寧に伺い、あなたに最適な治療法をご提案します。

「手術は怖いけれど、ちゃんと噛めるようになりたい」「今の入れ歯が合わずに困っている」そんな思いをお持ちの方は、どうぞお気軽に当院の個別入れ歯相談へお越しください。

■ 兵庫県姫路市 入れ歯・義歯専門治療「やはた歯科」

⚬ 住所:〒671-1205 兵庫県姫路市勝原区大谷8-1(JR網干駅より徒歩約13分)

⚬ 駐車場:27台完備(お車でのご来院も安心です)

⚬ ご予約・お問い合わせ:079-272-8686

⚬ 休診日:木曜午後・日曜・祝日

この記事の監修

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八幡 智裕(やはた ともひろ)

当院は、平成10年10月、姫路市勝原区や網干区、太子町の患者様が多い歯科医院です。おかげさまで開院当初から、たくさんの患者様にご来院いただいています。「第一に患者様のことを考えた治療を行うこと」を何より大切にしており、患者さんとの相互理解を重要視し、患者様にご満足いただけるよう医院作りに努めています。

所属学会・研修会

日本歯科医師会 会員/兵庫県歯科医師会 会員/姫路歯科医師会 会員/国際歯周内科学研究会 会員/JPDA 有床義歯学会 会員/研修会筒井塾 咬合療法コース/山田先生エンドベーシックコース/大阪SJCDベーシックコース/大阪SJCDレギュラーコース/OSIインプラントセミナー/S.O.R.Gベーシックコース/JACID インプラント100hコース/CALLベーシックセミナー

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